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令和7年1月1日 代表理事年頭所感

謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。

2024年は、ネットショップの販売チャネル、販売手法にあらゆる転換期を迎えてきたと思います。
メールマガジン等の旧媒体のアプローチは、どんどん、効果が薄れ、検索サーチ依存も進む割には、経費効果が悪くなりました。
またモール依存が進む割には、モールの成長度も成熟期などか、低く、競争も激化しています。
あらゆる経費が増え、価格だけでの訴求は、世の中の実勢価格での差がなくなり消費者から認知がされなくなっています。
また何においてもAIが叫ばれ、どの様に利用するか、販売チャネル等、ショップ側にもリテラシーによる成長速度が加速度的に差が開いていくでしょう。
また、ECの台頭からひと世代を超えるネットショップも増え、将来的なことや事業承継を考える企業も多くなり、併せて、会社売買や事業譲渡も身近に増えてきました。
ここ数年のイーコマースの傾向としては個人間売買やリユース系の成長スピードが速く、年々存在感を増すとともに消費社会から循環型社会への変化が強く感じられます。

従来の商習慣にとらわれない柔軟な姿勢に学ぶところも多い一方で、モラルの観点からは疑問に思う点も見受けられるように思います。

転売などの個人間売買の延長とも思われる販売手法や、売上げや利益を極端に重視するあまりモラルに欠けると思われるような姿勢なども散見され、また、お客様の側にもリユース的な転売が動機と思われる購買行動が見られます。
今後、個人間売買やリユースなどの新たな市場の拡大によってますます売り手と買い手の境は曖昧になり、ますます商売をする上での姿勢やモラルが問われることになるでしょう。
商売の世界は常に変化し、情報も次々と溢れかえっています。
その中で、真に重要なものを掴み取り、明るい未来を信じてお客様と共にダイナミックなチャレンジをして行ける企業にこそが、この先に待つ新しい世界で真に活躍する企業となり得るのではないでしょうか。
まだ先の見えない不安定な日が続きますが、協力しあって難局を乗り切ると共に、誰にとっても明るく輝く未来が来ることを心から願いたいと思います。
最後に、2024年が皆さまにとってより明るいより一層の飛躍の年になりますように祈念して新年のご挨拶とさせていただきます。

J-FEC(日本電子商取引事業振興財団)