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ネットショップの売上要因公式とは?

04お店の目線で考えたときには、売上という結果は『売り上げ:(結果) = (原因):客数 X 客単価』という式で表すことができますが、これはあくまでもお店目線です。もう一方の社会からの目線で見たときには売上はどのような要因で組み立てることがでしょうか?

売上 = マーケットサイズ(総消費額)Xマーケットシェア(%)


この意味は、日本人全員でのネット通販での購入金額(総母数)があり、それをあなたを含めたライバルの会社で取り合うという考え方です。ネットショップに出店していない準備段階ではあなたはもちろんシェア0%ということです。そこで、あなたは、まずは、『マーケットサイズ』を調べ、どのライバル店がどれくらいのシェアを持っているのかを調べ、そこで勝てるのかどうなのかを調べる必要があります。綿密で慎重な調査をしましょう。一番重要なのは、ターゲットとなる『お客様のかたまり』(客層)がインターネット上にいるのか?(どこにいるのか?)です。

具体的なやり方

 新規のお客様獲得で考えるべき優先順位第一位!
『ベテランネットショップは、必ず『ネットショップへの導線別』で売上や利益を管理している』
  ⇒ ネットショップへの来店の方法は

    1 メールのリンクをクリックしてくる
    2 ほかのページからクリックしてくる
    3 お気に入りをクリックしてくる
    4 URLを直接打込んでくる

など、お客様はいろいろな方法でネットショップにご来店くださいますがなかでも、2番のほかのホームページからクリックしてくるというのが多いです。(検索エンジン、ブログ、SNS、ニュース、広告などなど)基本的には、ターゲットするお客様と出会うのは、検索エンジンでお客様がお店を探していて、検索エンジンに表示されているリンクをクリックしてご来店してくれるというパターンが売上や利益を考えたときに優先順位が1番になります。ここは最初に抑えるべきです。
『検索エンジン経由の客層を見るときの重要な心得』
 インターネットで調べる = よく知らない初心者
 (インターネットで調べる = その商品群の超マニア)

ネットショップの客層は、この両極端が客層だと考えてください。検索エンジンは、その本質が『調べる道具』です。調べるのは初心者やそれを知らない人です。知っている人は調べません。ここが重要なポイントです。
リアルのショップの場合は、
1 地域特性
   ├ 周囲の環境(住宅地・オフィス街など)
   ├ 交通機関や幹線道路
   ├ 近くの集客施設や学校
   └ 将来の開発予定
2 交通量
   ├ お客様のかたまりの総母数 年齢や階層
   └ 時間帯・曜日・季節による違い
3 競合
   ├ 立地・規模
   ├ 客層やターゲット
   └ 特徴や人気
ネットショップでも同じように調査が最重要です。

1 ネットショップの置かれている環境(特性)
ネットショップは、その参入のしやすさゆえたくさんの業種業態からネットショップへ参入しています。規制される法律もなく販売資格も不要で自由に開業できるので、メーカーや問屋、物流会社などありとあらゆるサプライチェーンから参入しています。これらライバルネットショップの状況を事前に観察し、自店でしか取扱いできない商品対策、商品構成や、流行、季節商品、サービスを考えることが重要になります。求められる能力としては『顧客への提案力』がカギとなります。すでに現在はインターネット上に10万店舗規模存在する中での競争はまさに『提案力』が勝敗の決め手になります。

提案力の補足

利益を確保するための粗利ミックスの提案力
お客様を飽きさせない、季節や流行や新商品の提案力
ニーズやウォンツの掘りおこしの提案力
新しいライフスタイル(文化)の提案力

ネットショップを装置産業ととらえているような大企業にはできない、零細企業のネットショップのいきのこりの鍵は『提案力』とスピードです。

 

2 交通量
検索エンジンで『どんな言葉が日本で月間でどれくらいの回数調べられているのか?』は調べることができます。商品の販売につながる『購入するために調べている見込み客の量』がわかりますので、それを調査します。このとき重要なのは、日本中だれでもが調べる事ができ、もちろんライバル会社も調べていますのでそのライバル会社がどのように対応しているのかまで調べることが重要です。

無料のおすすめの調べ方(例)
検索クエリー別の月間検索回数 グーグルキーワードツール
ライバル会社のアクセス数等調査 ダブルクリックアドプランナー

3 競合
競合の調査は、リアルとそんなに変わりません。なぜこの競合店でお客様が買っているのか?を客観的に調査するだけです。しかしインターネットは比較することが便利ですので、純粋に競合店というのは設定できません。商品単品単位で競合が存在するという事も普通にあります。主な調査対象は『看板商品』を購入するにあたっての競合店を調べるのがスタートになります。

調査項目は、

・商品の販売価格帯別商品数(品揃え)
・販促方法
・保証やサービス
・支払方法
・コンタクト方法と接触回数

くらいは調査しましょう。

同じ価格なら、よりサービスのよい方、支払方法はライバルは後払いができるのに自分はやっていないなど客観的に負けている場合が多いです。まずは、競合とどうなっているのかを調べましょう。インターネット通販の特徴は、『お客様が調べて勝手に集まってきてくれる』とういうのが特徴です。客観的に誰が見てもそれを買う場合にライバル店に勝っている場合は、どんどん一極集中してそのお店に注文があつまります。集客コストは限りなく安いのが特徴です。ですので、スタートは、まずは、その商品を欲しい人に売りましょう。この売上だけでも1億円にはすぐ届きます。お店を好きになって買ってもらう作戦もありですが、それは上級編です。まずは、客観的に購入するにあたいするネットショップを作りましょう。

早い話、調査によってその商品をいくらでどのように販売すればどれくらいのシェアが取れるのか?が客観的にわかります。あとは、その客観的に売れる価格で売っても利益がでるようにするために、その品質で作っても利益がでるようにするために、仕入れやコストダウンをがんばります。頑張るのは、ローコスト運営や仕入れを安くする事です。これが商人としての商売の道筋です。商売の日々の作業は、『運営管理』です。自分の体の健康を体重や血圧や血糖値で管理しているように、日々の売上や利益や在庫、売掛金や買掛金を管理します。