謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
2022年も、前年に引き続いて新型感染症は終焉の気配を見せず、新しい生活様式もすでに日常となりました。
消費者の購買行動も従来とは大きく変わり、SDGsやサステナビリティの声に比例するかのように消費社会から循環型社会へと変化しています。
実際、イーコマースの成長の中でもリユース系の成長スピードは速く、世間の注目度も格段に上がっているように感じられます。
それらに付随して今年特に感じられたのは、異業種からのイーコマースへの参入です。
従来の業界における商習慣にとらわれない柔軟な姿勢に学ぶところも多い一方で、モラルの観点からは疑問に思う点も多々見受けられるように思います。
極端なほど売り上げや利益を重視しがちな姿勢や、転売などの個人間売買の延長とも思われる販売手法、またお客様の側にもリユース的な転売が動機と思われる購買行動が見られ、売り手と買い手の境はますます曖昧になっているように感じます。
一部の小売商品に於いては個人と企業の差がなくなりつつあり、場合によっては個のパワーが業界に変化をもたらす可能性も出ていると思います。
個人間売買やリユースなどの新たな市場の拡大によって、今後ますます商売をする上での姿勢やモラルが問われることになるでしょう。
商売の世界は常に変化しますし、情報も次々と溢れかえっています。
その中で、真に重要なものを掴み取り、明るい未来を信じてお客様と共にダイナミックなチャレンジをして行ける企業にこそが、この先に待つ新しい世界で真に活躍する企業となり得るのではないかと思います。
まだまだ先の見えない不安定な日が続きますが、協力しあって難局を乗り切ると共に、誰にとっても明るく輝く未来が来ることを心から願いたいと思います。
最後に、2023年が皆さまにとりまして、より明るい、より一層の飛躍の年になりますように祈念して新年のご挨拶とさせていただきます。
J-FEC(日本電子商取引事業振興財団)