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令和2年1月1日 代表理事 年頭所感

謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
昨年は、全国各地で大きな自然災害が相次ぎました。被災者の皆様が一日でも早く心安らぐ生活を取り戻せるようお見舞い申し上げます。

令和元年のEC業界を見ると、オンラインショッピングモールの新たな方向性に翻弄されたり、プラットフォーマー達のパワーバランスに変化が出始め、世の中が大胆に変わっていく過渡期となる年でした。2020東京オリンピックに向けキャッシュレス化が急激に日本の商流に浸透し消費者の決済方法が簡易になる事で、イーコマースがさらなる加速をし、ネットショップはもちろんリアルショップも含めてイベントや催事、異業態を横断したコラボなど、あらゆる可能性に繋がったように思います。

個人売買の流通額も年々増大し、個人と企業の垣根が混沌とした時代となりつつありますが、一方では企業に対する社会的責任や消費者に対する保証や法令順守などECコンプライアンスは、ネットショップの経費と共に、より重くなってきています。

令和2年は、いよいよ意匠法改正によりECサイトの意匠登録が認められることになる方向です。デザインの保護という観点では評価することができますが、意匠登録費用がECビジネスの経費となります。

お客様の側からECを見ると、海外大手携帯会社の参入も含め、5Gに代表されるように社会環境も飛躍的に変化し、モノやコトについての消費は、『選ぶ時代から、考えずにベストなチョイスを安価に手に入るストレスフリーな時代』に向かっています。
このような令和に始まる激動の時代に於いて、われわれEC事業者は、プラットフォーマー達の作る流れに追従することのみに専念していては、いずれ淘汰されることは目に見えています。

お客様に誠実に向き合いながら、さらに、溢れ返る情報から自らに必要なものを掴み取り、勇気を持ってダイナミックに展開して行く力が、今後さらに求められるようになることと思います。

最後に、2020年が皆様にとりまして、より一層の飛躍の年になりますように祈念して新年のご挨拶とさせていただきます。

一般財団法人日本商取引事業財団(J-FEC)
代表理事